• どうなる!?クライマックスシリーズ 2012.10.06 UPDATE

    144試合を戦い抜いてすぐに臨む、日本一への挑戦権を得るための短期決戦・クライマックスシリーズ。今季も大混戦の末に終幕したパ・リーグだけに、最後まで波乱に満ち溢れた戦いとなることは必至!  ファーストステージ、ファイナルステージ、それぞれの見どころをチェックしよう!!

    命運を分けるのは互いのエース!!

    ファーストステージ第1戦の先発が予想される攝津

    ファーストステージ第1戦の先発が予想される攝津

    ファーストステージの見どころは、なんと言っても初戦だ。波乱の多いクライマックスシリーズといえど、実は07年から昨季までの5年間、ファーストステージにおいては初戦に勝利したチームが全てファイナルステージへと歩みを進めている。今季もまず、13日に行われる予定の初戦を注視したいところだ。

    予想されるマッチアップも非常に魅力的だ。ライオンズはローテーションの一角を守ったチームの勝ち頭・牧田和久の先発が濃厚だろう。今季、牧田はホークス戦において、3勝1敗・防御率0.33と好相性を示している。一方のホークスは、エース・攝津正が、同対戦で5勝1敗という抜群の成績を誇る。今季は直接対決が一度もない両雄が、初めて相見えることが予想されるこのファーストステージ初戦、激戦に期待したい。

    ファーストステージ第2戦の先発は実績から予想すれば岸だが・・・

    ファーストステージ第2戦の先発は実績から予想すれば岸だが・・・

    2戦目では、今季の実績からいえばライオンズは岸孝之、ホークスは大隣憲司が濃厚となるが、彼らは同対戦での成績はいまひとつ。逆に、ライオンズは野上亮磨(同対戦で4試合中3試合に先発して3勝)、ホークスは山田大樹(同対戦で3試合に先発して2勝、防御率0.78)と相性の良い若手投手がいるが、彼らがこの一戦必勝の短期決戦で起用されるかどうか?――両チームの采配も気になるところだ。やはり、勝負はエースの肩にかかってきそうだが、果たして王者・ファイターズへの挑戦権を得るのはどちらのチームとなるか!?

    埼玉西武ライオンズ注目選手動画

    福岡ソフトバンクホークス注目選手動画

    王者・ファイターズが歩む非常に険しい道

    1年生指揮官の栗山監督は初めての短期決戦で手腕を発揮できるか

    1年生指揮官の栗山監督は初めての短期決戦で手腕を発揮できるか

    激戦のパを勝ち抜き、10月2日に優勝を決めたファイターズが、次なる戦いに臨む。1年生指揮官の栗山英樹監督にとっては当然初めての経験となる短期決戦だが、果たしてどのような采配を見せるのか!? その手腕に注目したいところだ。

    実は“王者”ファイターズ、レギュラーシーズンでの通算対戦成績ではライオンズ、ホークスともに負け越しており、今回も簡単な戦いとはなりそうにない。1勝のアドバンテージがあるといえ、胸を張って相手を待ち構えるというよりは、いかにして両者を攻略するかということに思慮を巡らせねばならない状況だ。ファーストステージの結果を待っている期間に終盤戦のような強さを保たなければならないという点も含め、日本一へ向けては、多くの難関が行く手に立ちふさがっている。

    ライオンズ、ホークス戦に相性が悪い糸井が打線のキーマンになる

    ライオンズ、ホークス戦に相性が悪い糸井が打線のキーマンになる

    選手個々で見てもレギュラーシーズンでは、エース・武田勝はライオンズ、ホークスに対し1勝ずつを挙げたのみであり、糸井嘉男はこの2カードではブレーキ(打率はそれぞれライオンズ戦.215、ホークス戦.163)となってしまったほど。クライマックスシリーズでも間違いなくチームの中心となるであろう2人の苦戦ぶりからも、今後の厳しい戦いが予想されてしまう…。

    終盤にきて快投を続けた吉川光夫や、若き主砲・中田翔ら、今季のチームを形作った“主役”も、この短期決戦で活躍を見せられるかは未知数である。歓喜の余韻に浸りながらも、ファイターズは非常に険しい道を歩むことを強いられそうだ。

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