ついにクライマックスシリーズの舞台が決定。ファーストステージが西武ドーム、ファイナルステージが札幌ドームとなった。本コラムでは、それぞれの開催地で各チームがどのような成績を残しているか、決戦の舞台のデータを追う。
ファーストステージの勝者を札幌ドームで迎え撃つファイターズ。今季、本拠地では32勝19敗6分と大きく勝ち越して、シーズンの貯金をほぼまかなった。
投手陣では吉川光夫が同球場で7勝2敗・防御率1.42と5つの貯金を作り、今後もローテーションの軸として期待されるのは間違いない。また、ファイナルステージが開幕する10月17日は水曜日だが、吉川はシーズンを通して3戦3勝と“水曜日不敗神話”を築いている。吉川の先発が予想される初戦を確実にモノにしたいところだ。また、同球場で6勝のウルフは防御率1.51と抜群の安定感を誇り、特に札幌ドームでのライオンズ戦に2戦2勝と相性が良かった。
一方、打線では糸井嘉男が本拠地打率.322と好成績を残し、ライオンズ戦では6試合で7打点と勝負強さを発揮。中田翔や陽岱鋼らと鉄壁の外野守備陣を形成し、攻守においてチームに貢献した。
6戦で行われる今ステージだが、ファイターズは今季、札幌ドームでの6連戦は4度あった。3月30日からは3勝3敗、5月1日からは2勝4敗、7月6日からは2勝2敗2分とシーズン中盤までは今ひとつだったが、シーズン終盤になると、9月14日からは5勝1敗と高い勝率を残した。また、9月25日からの5連戦では4勝1分とリーグ優勝に拍車をかけ、ホームでの連戦に強いところを証明している。
なお、対戦相手となりうるライオンズには、シーズンでは10勝12敗2分と負け越したが、本拠地では6勝3敗1分と勝ち越して本来の強さを発揮。しかし一方、9勝13敗2分のホークスには最終戦でも1対10と大敗し、札幌ドームでは2勝7敗1分という分の悪さが残ってしまった。ファイターズにとっては、どちらが上がってくるかも大きなポイントとなりそうだ。
果たして、日本シリーズ進出をかけて女神が微笑むのはどの球団か。
チーム成績
成績 | 全試合 | 対ライオンズ | 対ホークス |
---|---|---|---|
試合数 | 58 | 10 | 10 |
勝利数 | 32 | 6 | 2 |
敗戦数 | 20 | 3 | 7 |
引分数 | 6 | 1 | 1 |
勝率 | .615 | .667 | .250 |
先発投手成績
背番号 | 選手名 | 登板数 | 勝-敗-S | 投球回 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|
17 | ウルフ | 11 | 6-3-0 | 71 1/3 | 12 | 1.51 |
18 | 斎藤 佑樹 | 8 | 3-3-0 | 50 1/3 | 20 | 3.58 |
34 | 吉川 光夫 | 11 | 7-2-0 | 76 | 12 | 1.42 |
38 | 武田 勝 | 11 | 4-2-0 | 70 1/3 | 21 | 2.69 |
65 | 多田野 数人 | 7 | 3-1-0 | 36 1/3 | 7 | 1.73 |
救援投手成績
背番号 | 選手名 | 登板数 | 勝-敗-S | 投球回 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|
19 | 増井 浩俊 | 30 | 3-1-2 | 29 | 8 | 2.48 |
21 | 武田 久 | 26 | 3-1-14 | 25 1/3 | 6 | 2.13 |
25 | 宮西 尚生 | 26 | 0-0-0 | 24 | 3 | 1.13 |
打者成績
背番号 | 選手名 | 試合数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|
5 | 小谷野 栄一 | 54 | 43 | 0 | 17 | .231 |
6 | 中田 翔 | 58 | 42 | 11 | 28 | .193 |
7 | 糸井 嘉男 | 55 | 67 | 5 | 22 | .322 |
22 | 鶴岡 慎也 | 49 | 31 | 0 | 11 | .277 |
24 | 陽岱鋼 | 58 | 61 | 2 | 24 | .296 |
41 | 稲葉 篤紀 | 56 | 58 | 5 | 22 | .294 |
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