• 決戦の舞台完全ガイド 2012.10.07 UPDATE

    ついにクライマックスシリーズの舞台が決定。ファーストステージが西武ドーム、ファイナルステージが札幌ドームとなった。本コラムでは、それぞれの開催地で各チームがどのような成績を残しているか、決戦の舞台のデータを追う。

    札幌ドーム連戦に強さを見せるファイターズ

    札幌ドームで抜群の安定感を誇るウルフ

    札幌ドームで抜群の安定感を誇るウルフ

    ファーストステージの勝者を札幌ドームで迎え撃つファイターズ。今季、本拠地では32勝19敗6分と大きく勝ち越して、シーズンの貯金をほぼまかなった。

    投手陣では吉川光夫が同球場で7勝2敗・防御率1.42と5つの貯金を作り、今後もローテーションの軸として期待されるのは間違いない。また、ファイナルステージが開幕する10月17日は水曜日だが、吉川はシーズンを通して3戦3勝と“水曜日不敗神話”を築いている。吉川の先発が予想される初戦を確実にモノにしたいところだ。また、同球場で6勝のウルフは防御率1.51と抜群の安定感を誇り、特に札幌ドームでのライオンズ戦に2戦2勝と相性が良かった。

    本拠地打率.322と好成績を残す糸井

    本拠地打率.322と好成績を残す糸井

    一方、打線では糸井嘉男が本拠地打率.322と好成績を残し、ライオンズ戦では6試合で7打点と勝負強さを発揮。中田翔や陽岱鋼らと鉄壁の外野守備陣を形成し、攻守においてチームに貢献した。

    6戦で行われる今ステージだが、ファイターズは今季、札幌ドームでの6連戦は4度あった。3月30日からは3勝3敗、5月1日からは2勝4敗、7月6日からは2勝2敗2分とシーズン中盤までは今ひとつだったが、シーズン終盤になると、9月14日からは5勝1敗と高い勝率を残した。また、9月25日からの5連戦では4勝1分とリーグ優勝に拍車をかけ、ホームでの連戦に強いところを証明している。

    なお、対戦相手となりうるライオンズには、シーズンでは10勝12敗2分と負け越したが、本拠地では6勝3敗1分と勝ち越して本来の強さを発揮。しかし一方、9勝13敗2分のホークスには最終戦でも1対10と大敗し、札幌ドームでは2勝7敗1分という分の悪さが残ってしまった。ファイターズにとっては、どちらが上がってくるかも大きなポイントとなりそうだ。
    果たして、日本シリーズ進出をかけて女神が微笑むのはどの球団か。

    2012年・ファイターズ「札幌ドーム」でのチーム成績&主力選手成績

    チーム成績

    成績 全試合 対ライオンズ 対ホークス
    試合数 58 10 10
    勝利数 32 6 2
    敗戦数 20 3 7
    引分数 6 1 1
    勝率 .615 .667 .250

    先発投手成績

    背番号 選手名 登板数 勝-敗-S 投球回 自責点 防御率
    17 ウルフ 11 6-3-0 71 1/3 12 1.51
    18 斎藤 佑樹 8 3-3-0 50 1/3 20 3.58
    34 吉川 光夫 11 7-2-0 76 12 1.42
    38 武田 勝 11 4-2-0 70 1/3 21 2.69
    65 多田野 数人 7 3-1-0 36 1/3 7 1.73

    救援投手成績

    背番号 選手名 登板数 勝-敗-S 投球回 自責点 防御率
    19 増井 浩俊 30 3-1-2 29 8 2.48
    21 武田 久 26 3-1-14 25 1/3 6 2.13
    25 宮西 尚生 26 0-0-0 24 3 1.13

    打者成績

    背番号 選手名 試合数 安打 本塁打 打点 打率
    5 小谷野 栄一 54 43 0 17 .231
    6 中田 翔 58 42 11 28 .193
    7 糸井 嘉男 55 67 5 22 .322
    22 鶴岡 慎也 49 31 0 11 .277
    24 陽岱鋼 58 61 2 24 .296
    41 稲葉 篤紀 56 58 5 22 .294

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