• 全試合徹底解説CSファーストステージ第1戦 2012.10.13 UPDATE

    運命の初戦、序盤に得点を奪ったホークスに軍配!!

    2007年から始まったクライマックスシリーズにおいて、過去5年、勝ったチームが100%勝ち抜けを決めている運命の初戦――。勝利の女神は、レギュラーシーズン3位・ホークスに微笑んだ。

    今季の同対戦で3勝1敗の相性を誇るライオンズ・牧田和久と、同じく同対戦で5勝1敗と好成績のホークス・攝津正の両右腕が先発。ゲームは早い段階で動きを見せた。

    2回表のホークスの攻撃、先頭の5番・松田宣浩がレフト前ヒットで出塁すると、1死後、カウント1-1から多村仁志がライト前ヒットで繋ぎ、1死1,3塁のチャンス。続く8番・今宮健太が1ボールからの2球目、内角をえぐる難しい球に対し見事にスクイズを決め、早々と先制。ホークスは続く3回にも、牧田に相性の良い先頭・本多雄一の3ベースを得点に結び付け、2点を先行。先頭の出塁を2度とも見事に得点に繋げた。その後は立ち直った牧田の前にわずか1安打に抑えられたが、序盤の“攻め”が勝利をもぎ取ることとなった。

    一方のライオンズ打線は8回を投げきった攝津の前に散発4安打。9イニングの内、ホークスを上回る3度、先頭が出塁してチャンスを作ったが、いずれも逆転に結びつけることができなかった。8回に作った1死1,2塁のチャンスでは、3番・中島裕之がまさかのゲッツー。最終回に無死満塁の大チャンスを作るも、代打・カーターの内野ゴロ間に1点を返すのが精いっぱい。最後の最後まで、打撃陣にあと一本が出なかった。

    ホークスは先日復帰したばかりの松田がマルチヒットなど、次戦に向けて好材料を得ることができた。最終回にマウンドに上がり、1死も取れなかったファルケンボーグの投球には不安が残ったものの、CSでも変わらぬ安定感を見せた攝津正と、無死満塁の大ピンチを見事に凌いだ森福允彦の投球は、非常に頼もしいものであった。

    過去の結果からすれば、ホークスが限りなく、大きくファイナルステージへと近づいた。迎える次戦、本拠地・西武ドームで苦杯をなめたライオンズは、過去5年のCSにおいてどのチームも成し遂げられなかった初戦敗退からの大逆襲を目指すこととなるが、歴史は変わるだろうか。

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