2012年のクライマックスシリーズは過去にも出場経験が豊富な常連チームが顔を揃えた。ここでは各チーム過去の戦いぶりを振り返る。
ホークスは2004年から2006年までのプレーオフ制度、そして2007年からのクライマックスシリーズに計7度出場しながら、日本シリーズに駒を進めたのは2011年の昨季の1回きり。昨季は3連勝でシリーズ突破を決めたが、長年、プレーオフの呪縛に苦しめられてきたホークスが今季はどのように戦うのか。
過去を振り返ってみると、1勝2敗で敗れた2007年のファーストステージの初戦は4対8、連敗で敗退した2009年のファースステージ初戦は4対11、リーグ優勝を果たした2010年は3勝1敗と日本シリーズ進出へ王手をかけながらまさかの3連敗で夢潰えたが、この年の初戦も1対3と黒星スタートだった。対して、2位に17.5ゲーム差を突き放して連覇を飾った昨季は、ライオンズ相手に初戦を4対2で勝利するとそのまま3連勝で日本シリーズに進出した。こうみてみると、クライマックスシリーズ突破の条件はどうやら初戦にありそうだ。気をつけなければいけないのは、初戦で敗れた3試合では、中盤までに先発投手が3点以上を失った。プレッシャーのかかる大舞台で、攝津正や大隣憲司ら先発陣が自分のペースで試合を作ることができるか!?
また、勝ち抜けられなかったシリーズでは、打線の低迷が大きな敗因となった。クライマックスシリーズに入ると極端に打てなくなったのだ。過去4度の出場で14試合を戦っているが、チーム打率は.217と低打率にとどまり、本塁打はわずかに4本のみ。1試合平均得点も2.7と、レギュラーシーズンでのそれを下回っている。
今季、台頭してきた今宮健太や柳田悠岐ら怖いもの知らず若手の勢いが、チームを呪縛から解き放つか。期待したい。
通算成績[6勝8敗]※☆はアドバンテージ
年度 | 順位 | 1st | final | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
対戦相手 | 戦績 | 結果 | 対戦相手 | 戦績 | 結果 | ||
2007年 | 3位 | マリーンズ | ●○● | 敗退 | 出場なし | ||
2008年 | 6位 | 出場なし | 出場なし | ||||
2009年 | 3位 | イーグルス | ●● | 敗退 | 出場なし | ||
2010年 | 1位 | 出場なし | マリーンズ | ☆●○○●●● | 敗退 | ||
2012年 | 1位 | 出場なし | ライオンズ | ☆○○○ | 通過 |
過去のクライマックスシリーズ初戦結果
年度 | 対戦相手 | 試合結果 | シリーズ結果 |
---|---|---|---|
2007年 | マリーンズ | ●4対8 | 敗退 |
2009年 | イーグルス | ●4対11 | 敗退 |
2010年 | マリーンズ | ●1対3 | 敗退 |
2011年 | ライオンズ | ○4対2 | 通過 |
記事・コンテンツメニュー