• クライマックスシリーズの記憶 2012.10.08 UPDATE

    2012年のクライマックスシリーズは過去にも出場経験が豊富な常連チームが顔を揃えた。ここでは各チーム過去の戦いぶりを振り返る。

    運命は打線の勢いが生まれるか否か

    就任1年目にリーグ優勝を成し遂げた渡辺監督

    就任1年目にリーグ優勝を成し遂げた渡辺監督

    最大借金9・最下位のどん底から這い上がってきた今季のライオンズは、今季が4度目のCS出場だ。渡辺久信監督就任1年目の2008年に、リーグ優勝を成し遂げた勢いそのままにCSを勝ち抜いてからは、昨季ファーストステージを通過したのみで、その他ではストレート負けで敗退となっている。今季はシーズンの大詰めにきて少しチームが失速してしまったが、盛り返すことはできるだろうか。

    今季ここまでの戦いを含め、2009年より実に4年連続でリーグ1位、2位の防御率を誇っているファイターズとホークスが相手となる。エース・涌井秀章の不調などもあり、投手陣に苦しんだライオンズとしては、やはり自慢である打力で活路を見出したいところだが、今季はケガ人が相次ぎ、主軸の中島裕之、中村剛也も満身創痍の状況だ。彼らの活躍にのみ期待を掛けるのは心苦しいところではあるが、それでもやはり、勝利は彼らクリーンアップに座る主軸のバットに掛かると言わざるを得ないだろう。

    ストレート負けでの敗退を喫した2010年のファーストステージでは2試合で2打点、そして同様に敗退した2011年のファイナルステージでも3試合で1打点と、中島・中村のバットから中々快音が聞かれなかった。チームに勢いを生むためにも、ここはやはり、彼らの打棒に期待したいところだ。

    昨季までにCSで戦った全12戦において、9本のホームランが飛び出しているが、その内ここ2年では中村が3本と気を吐いている。投手力では他の2球団に軍配が上がってしまうだけに、打線の奮起は、勝ち抜けのために求められる絶対条件だ。

    チーム成績比較表※成績は10月4日終了現在です。

    通算成績[5勝7敗]※☆はアドバンテージ

    年度 順位 1st final
    対戦相手 戦績 結果 対戦相手 戦績 結果
    2007年 5位 出場なし 出場なし
    2008年 1位 出場なし ファイターズ ☆○●●○○ 通過
    2009年 4位 出場なし 出場なし
    2010年 2位 マリーンズ ●● 敗退 出場なし
    2011年 3位 ファイターズ ○○ 通過 ホークス ★●●● 敗退

    主軸2人の成績

    年度 選手名 打数 安打 本塁打 打点 打率
    2010年 [1st] 中島 裕之 10 3 0 0 .300
    中村 剛也 7 3 1 2 .429
    2011年 [final] 中島 裕之 13 2 0 0 .154
    中村 剛也 12 4 1 1 .333
    2011年 [1st] 中島 裕之 7 2 0 0 .286
    中村 剛也 9 2 1 3 .222

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