2012年のクライマックスシリーズは過去にも出場経験が豊富な常連チームが顔を揃えた。ここでは各チーム過去の戦いぶりを振り返る。
最大借金9・最下位のどん底から這い上がってきた今季のライオンズは、今季が4度目のCS出場だ。渡辺久信監督就任1年目の2008年に、リーグ優勝を成し遂げた勢いそのままにCSを勝ち抜いてからは、昨季ファーストステージを通過したのみで、その他ではストレート負けで敗退となっている。今季はシーズンの大詰めにきて少しチームが失速してしまったが、盛り返すことはできるだろうか。
今季ここまでの戦いを含め、2009年より実に4年連続でリーグ1位、2位の防御率を誇っているファイターズとホークスが相手となる。エース・涌井秀章の不調などもあり、投手陣に苦しんだライオンズとしては、やはり自慢である打力で活路を見出したいところだが、今季はケガ人が相次ぎ、主軸の中島裕之、中村剛也も満身創痍の状況だ。彼らの活躍にのみ期待を掛けるのは心苦しいところではあるが、それでもやはり、勝利は彼らクリーンアップに座る主軸のバットに掛かると言わざるを得ないだろう。
ストレート負けでの敗退を喫した2010年のファーストステージでは2試合で2打点、そして同様に敗退した2011年のファイナルステージでも3試合で1打点と、中島・中村のバットから中々快音が聞かれなかった。チームに勢いを生むためにも、ここはやはり、彼らの打棒に期待したいところだ。
昨季までにCSで戦った全12戦において、9本のホームランが飛び出しているが、その内ここ2年では中村が3本と気を吐いている。投手力では他の2球団に軍配が上がってしまうだけに、打線の奮起は、勝ち抜けのために求められる絶対条件だ。
通算成績[5勝7敗]※☆はアドバンテージ
年度 | 順位 | 1st | final | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
対戦相手 | 戦績 | 結果 | 対戦相手 | 戦績 | 結果 | ||
2007年 | 5位 | 出場なし | 出場なし | ||||
2008年 | 1位 | 出場なし | ファイターズ | ☆○●●○○ | 通過 | ||
2009年 | 4位 | 出場なし | 出場なし | ||||
2010年 | 2位 | マリーンズ | ●● | 敗退 | 出場なし | ||
2011年 | 3位 | ファイターズ | ○○ | 通過 | ホークス | ★●●● | 敗退 |
主軸2人の成績
年度 | 選手名 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|
2010年 [1st] | 中島 裕之 | 10 | 3 | 0 | 0 | .300 |
中村 剛也 | 7 | 3 | 1 | 2 | .429 | |
2011年 [final] | 中島 裕之 | 13 | 2 | 0 | 0 | .154 |
中村 剛也 | 12 | 4 | 1 | 1 | .333 | |
2011年 [1st] | 中島 裕之 | 7 | 2 | 0 | 0 | .286 |
中村 剛也 | 9 | 2 | 1 | 3 | .222 |
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