日本シリーズへの切符がかかるこのカードは、今季ホークスが13勝9敗2分、特に札幌ドームでは敵地ながら7勝2敗1分と大きく勝ち越している。2年連続日本一を狙うホークスにとって縁起の良いこの球場で迎える初戦のマウンドに上がるのは、三振の取れる150キロ左腕・陽耀勲だ。今季9試合に登板し、8月17日のバファローズ戦でプロ初完封勝利を挙げるなど、2勝3敗0セーブ・防御率1.48の成績を残している。ファイターズ戦には3試合に登板して0勝1敗・防御率2.00。先発は、5回1失点と試合を作った9月1日、4回途中2失点で敗戦投手となった9月15日の2試合のみ。ファーストステージ1戦目と2戦目で好救援を見せた森福允彦、岡島秀樹ら安定した救援陣が控えるだけに、序盤をしっかりと乗り切りたい。併せて注目されるのは、実弟である陽岱鋼との対決。今季5打数2安打という対戦成績だが、大一番の兄弟対決ではどちらに軍配が上がるのか!?
対するファイターズの先発は、14勝5敗・防御率1.71で最優秀防御率のタイトルを獲得し、ダルビッシュ有移籍後の投手陣の柱として活躍した吉川光夫。今季のホークス戦では4試合に登板して1勝1敗・防御率2.45と、まずまずの投球を見せた。札幌ドームの対戦は今季2試合。7月7日に新人・武田と投げ合い8回途中4失点で敗戦投手となったが、9月14日には同じ左腕の大隣との投げ合いを制し、2安打完封で見事リベンジを果たしている。ホークス打撃陣に対しては、札幌ドームで打率.351(37打数13安打)、吉川にも10打数5安打と相性の良い長谷川勇也に注意したい。また、ファーストステージ3戦目で目を覚ましたペーニャには8打数0安打。再び眠らせておきたいところだ。
2007年から2012年ファーストステージまで、初戦を取ったチームがステージを勝ち抜くというジンクスはいまだ健在。2年連続日本一を狙うホークスがファーストステージを勝ち上がった勢いそのままに初戦を取るか、やや相性の悪いファイターズが地元ファンの前でリーグ王者の強さを見せるのか。2006年のプレーオフ第2ステージ以来となる大舞台での顔合わせ、その初戦に注目だ。
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