札幌ドームで2勝7敗1分と大きく負け越している苦手・ホークスに対し、終盤に逆転して初戦の勝利を手に入れたファイターズ。リーグ優勝による1勝のアドバンテージがあるために、2戦目に勝つと日本シリーズ出場へ王手をかけることとなる。
前日の試合では、ホークス戦に打率.163と相性の悪かった3番・糸井嘉男が同点2ラン、同じく打率.180の4番・中田翔は2安打を放ち、勝ち越しのホームを踏んだ。勝利にしっかりと貢献したクリーンアップの2人は、これでホークスへの苦手意識を払拭させて、シーズン同様の頼もしさを取り戻しただろうか。
2戦目の先発は、ホークス戦に3試合登板している武田勝。7月25日は6回無失点で勝利投手となるも、8月7日は本塁打2本を浴びるなど6回0/3で9安打を浴び4失点を喫している(もう1試合はリーグ優勝決定後の10月3日の調整登板のため1イニングで降板)。
今日も持ち前の緩急をつけたピッチングで凡打の山を積み重ねることができるか。
対するホークスの先発は、今季はファイターズ戦2試合に登板している新垣渚。5月3日には8回を投げて被安打3、無失点で勝利投手となったが、6月23日には打者5人に3四球を出すなど、1死も取れずに3失点で降板と好不調の波が激しくやや安定感に欠ける。
9月26日以来一軍マウンドから遠ざかっているだけに立ち上がりの制球がカギを握るだろう。
一方、CSでは例年、貧打が目立つホークス打線は相変わらず心配だ。前日は9安打を放ちながら多村仁志のタイムリーで挙げた2得点に終わるなど、繋がりに欠けた。ファーストステージでのライオンズ戦では緩急のついた相手の投球に苦しんでいただけに、今回は技巧派の武田勝をどのように打ち崩すか。
左打ちながら武田勝に対し打率.429を記録している明石健志、8月7日の試合で2本塁打を放つなど同打率.571と相性の良いペーニャのバットが、武田勝攻略の上でのキーマンとなりそうだ。
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