長いペナントレースもいよいよ終盤!! 混“パ”を抜け出してペナントレースを制するのはどのチーム?
クライマックスシリーズ出場圏内となる3位争いも見逃せない!!
各チームのリーグ優勝・クライマックスシリーズ出場権争いの鍵を握る選手をピックアップ!!
昨季、日本一を勝ち取った投手陣からホールトン、和田毅、杉内俊哉と合わせて43勝を挙げた3人がチームを抜けた。その穴を埋めるべく、獅子奮迅の活躍を見せているのが攝津正だ。
開幕戦でバファローズ打線を7回1失点に抑えて勝利投手になると、その後も先発の柱として活躍。中継ぎ陣の疲れが見えた8月には2完封を記録し、先発投手の安定感を表す指標となるクオリティースタートも80パーセント以上をキープし続けている。9月11日には早くも自己最多となる15勝を記録した。
攝津本人は「うまくいきすぎています」と謙遜するが、その投球ぶりには風格すら感じられるようになってきた。新エースとして、連覇に向けてラストスパートだ。
今年の6月24日に史上41人目の2000本安打を達成したプロ19年目の小久保が今季でバットを置く。「ボールを飛ばすことを長所として生きてきたが、練習でも(スタンドに)入らない」と飛距離がなくなってきたことを引退理由に挙げたが、小久保の存在価値は一発だけではない。ここ一番でのチームバッティング、右ひざの大ケガから復活してきた不屈の闘志、ホークスやジャイアンツといった強豪チームで4番を打ってきた経験はまだまだ優勝を狙うチームにとっては必要だ。
8月28日、ヤフードームでのバファローズ戦で先制打を放ち、「『ラッキーマン』として頑張ります」と鷹ファンの前で誓った。有終の美を飾るべく、大ベテランが勝負強さを発揮できるか。
昨季、ホークス移籍初年度に史上2人目となる両リーグでの首位打者を獲得し、8年ぶりの日本一に貢献した内川。今年も主砲として期待されたが、6月24日から5試合連続でノーヒットが続いてしまうなど、一時3割7分を超えていた打率も2割5分台まで下げた。
しかし、「焦りもあった」というリーグ屈指の安打製造機はここから上昇気流を描く。8月は月間打率4割を超える数字を残し、自身の誕生日である8月4日に2安打3打点、続く8月5日に5号3ランを含む猛打賞を記録し、本拠地・ヤフードームで2日連続のお立ち台に立った。
「良い時も悪い時も応援してくれた」と言う鷹ファンに恩返しするために、持ち前の巧打でホークスを頂点に導く。
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